中毒症状を起こす誤飲
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ペットの異物誤飲の例は非常に多いのですが、
中毒症状を起こすものを誤飲する例も多々あるようです。
ユリ類やアジサイ、シクラメンといった「観葉植物」が有名ですが、
そういった比較的ポピュラーな品種だけでなく、
実は200種類以上もあるのだそうです。
観葉植物を誤飲しやすいのは、犬や猫が遊びの延長でかじるほか、
胃や口の不快感を解消するために食べるのだとか。
また、猫は毛玉を吐き出すために、
葉が細い草類を好んで口にする習性もあります。
植物中毒は摂取してしまった量に加え、
健康状態や年齢などによって発生する症状は異なります。
もし万が一、植物を食べた形跡があったり、
いつもと様子が違う場合は、
できるだけ早く動物病院へ連れていくことが大切です。
植物中毒以上に発生頻度が高く、
重大な事故になりがちなのが「人間用の医薬品」で、
アメリカ国内のペットの中毒事故は、人間用の医薬品が第1位だそうです。
人間用の医薬品は、体重が50kgや60kgある生物が飲むことを前提にしています。
それを体重が2〜3kgの犬や猫が飲むということは、
20倍や30倍の量を飲むのと同じことで、
当然、それだけ強い中毒症状を引き起こします。
日本の場合、多くの医薬品は簡単に取り出せる仕様になっているため、
より注意が必要なようです。
危険性があまり認知されていないにもかかわらず、
犬や猫が摂取しがちなものに、
エンジンの冷却水が凍結するのを防ぐために用いる「不凍液」があるそうです。
不凍液の主成分であるエチレングリコールは、甘い味と匂いがするため、
犬や猫は好んで舐めたがります。
ただ、その毒性は非常に強く、小型犬や猫の致死量はわずか数グラムなのだとか。
あまり知られてない危険性も多いですが、
ペットだけでなく、人間の小さな子供にも共通するものです。
危険性を認識して、しっかり管理するようにしましょう。
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