水とネコちゃん

ワンちゃんと暮らしていると、いろんな好き嫌いが見えてくると思います。
そんな中で、水に濡れるのが好きな仔もいたりします。
水遊び程度なら、性格によるものもありますが、
だいたい水が好きな仔は、レトリーバー犬のような、
鳥の狩猟をサポートしてきた仔たちが多いようです。
スタンダード・プードルなんかも泳ぎが得意なそうで、意外ですね。

 

そんなワンちゃんたちをしり目に、
泳ぎもお風呂も大嫌い!という仔たちもいます。
そう、ネコちゃんたちです。
シャンプーしてあげようと、お風呂に入れようとして大暴れ、
体が濡れてまた大暴れ、という仔たちもいるでしょう。
そもそもが、何でネコちゃんたちは、水を苦手としているのでしょうか。
それには、ネコちゃんたちの祖先が関係あるようです。

 

ネコちゃんたちのご先祖であるリビアヤマネコたちは、
もともと砂漠地帯で暮らしていました。
砂漠の気候は、日中は気温が高いものの、
夜間になると途端に冷え込んでしまいます。
厳しい気候に対応するために、リビアヤマネコは特別な毛を用意しました。
昼間は暑さを遮断して、夜間は昼に蓄えた熱を保温しておくのです。
しかし、毛が水に濡れてしまうと、
水分が蒸発する時に、体温が奪われていってしまいます。
そして、ネコちゃんたちの毛はサラサラで油分が少ないため、
毛が乾くのにも時間がかかってしまうのです。
これでは夜間をのりきれません。
こういう経緯があり、ネコちゃんたちは本能として、
「水に濡れてしまうと危険!」と感じているようです。

 

それでもネコちゃんによっては、水に濡れることを怖がらない仔がいます。
洗面器のお湯に浸かって、うっとりというような写真も見た覚えがありますね。
このような仔たちは、
小さい頃から水に濡れることに慣れている場合が多いようです。
動物たちのまだ小さい頃は「社会化期」と呼ばれ、
周りの環境に慣れていく期間です。
色んな動物や人間と触れ合い、フレンドリーな性格になったり、
危険なものや大丈夫なものを学んで、賢い仔になったりと、
様々な経験を積む期間になります。
その間に水と触れ合う事で、恐怖心が無くなる仔もいるようですね。
既に嫌いになってしまった仔でも、
濡れタオル・暖かいタオルなんかで少しずつ慣らしていけば、
水への抵抗は薄れていくかもしれません。

 

水嫌いに育ってしまった時に困るのは、
なんといってもシャンプーの時でしょう。
汚れが溜まりやすい、長毛種の仔であれば必須とも言えますし、
抜け毛の季節にも一度洗ってあげたいものです。
もしどうしても難しいのであれば、ペットサロンへお願いするか、
もしくはペット用のドライシャンプーを使いましょう。
注意として、シャンプーを使う場合でも、必ずペット用のものにします。
ネコちゃんに限らず、ペットたちはシャンプーを舐めてしまうかもしれません。
また、人間用だと刺激が強すぎて、皮膚が荒れてしまいます。

 

水嫌いな仔でも、水分の摂取は必ず行いましょう。
あまり水を飲まない仔もいるようですが、
水置場を変えたり、新鮮なお水を与えるようにしたり、
ウェットタイプのキャットフードから水分を与えたりと、
工夫をしてみましょう。
これまた先祖の行動の名残で、いつもの場所のいつもの水じゃなくても、
水を見かけるだけで口にする仔もいるようです。
他に水を用意してあげても、
水槽の水しか飲まない、というこだわりネコちゃんもいるのだとか。

 

先祖が暮らしていた環境が、今の様々な行動にも影響しているネコちゃん。
水に対するアプローチひとつとっても、
かつての名残が感じられるというのは、とても面白いなと感じました。

 

 

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元記事:「スマイルペットニュース」
http://psnews.jp/cat/p/28290/