老いを受け入れてあげること

ペットの健康のためにも、日頃からのコミュニケーションが大切です。
散歩やご飯をあげることやトイレのチェックなどや、
触ってあげたり、声をかけてあげたり、することで、
どこかおかしいところは無いかな?と確認してあげることで、
些細な変化に気がつくことが出来ます。
ただこれは、言葉で言うだけなら簡単なことなのですが、
大変愛情がいることに違いありません。
そしてより難しいことに、愛情があり変化に気づいたとしても、
それを受け入れてあげられるかは、また別の話なのです。

 

元記事では、筆者さんが飼っていたワンちゃんについて書かれています。
思い返せば確実に老いの兆候は見られたのに、
愛しているがゆえに、それを受け入れることが出来なかった、
ということです。
ワンちゃんはゴールデンレトリーバーで、12歳の頃のこと。
毎年の旅行先では、出かけようとするたび、
「自分も連れてって!」とせがんでいたのに、
その年から「いってらっしゃい」と言った感じで、
ついてこようとしなくなったのだそうです。
海辺でボール遊びするときも、近くに浮かんでいるボールを見つけられず、
公園なんかでも、投げたボールとは違う方向に走り出す、
というようなことも見られたのだとか。
後ろ足2本で立ち上がることも減り、
家族からは老化を指摘もされたといいますが、
筆者さんは、どうしても認められなかったのだそうです。

 

それもそうなのかもしれません。
ワンちゃんはゴールデンレトリーバーでは平均寿命とも言われる12歳。
しかし、動物病院などで12歳とは思えないほど元気と言われ、
持病も持っていないワンちゃんだったといいます。
そして、現実を受け入れたくなかったせいか、
足腰を鍛えるためにと、アップダウンの多いコースを選んで散歩したり、
「足を意識して使うので筋肉が付く」という話から、
足首にサポーターを巻いて歩かせたりしていたのだとか。
とうとう、ワンちゃんがメニエール病という、
前庭疾患のようなもので倒れるまで、
受け入れることは出来なかったそうです。

 

幸いワンちゃんは一度は元気になり、
筆者さんは、もう数年一緒に暮らすことが出来ました。
ただもしそのまま亡くなるようなことがあったら、
ずっと「あのときこうしていれば」と、
悔やみ続けることになったのかもしれません。
ペットとの別れは、到底受け入れがたいものですが、
少しでも納得がいくものにするためにも、
生きている間にたくさんの愛情を注いであげることが、
少しでも心を軽くしてくれると、筆者さんは書かれています。

 

 
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元記事:「女子SPA!」

ペットの不調に気づけなかった…手遅れを引き起こす、人間の心理|ペットロス Vol.8