警察犬になった保護犬

スタッフォードシャー・ブル・テリアという犬種をご存知でしょうか?
日本ではあまり聞きなれない犬種ですが、
ワンちゃんネコちゃんの本場である、イギリスでは、
比較的人気の高い犬種なのだそうです。
しかし、人気が高いからといって、全ての飼い主さんが全てのワンちゃんを、
大切に育てるわけではありません。
イギリスでも、捨てられてしまうワンちゃんはいるようです。
元記事では、そんな捨て犬になってしまった、
一匹のスタッフォードシャー・ブル・テリアが、
このたび爆発物探知犬になったというニュースが紹介されています。

 

保護された捨て犬「ロキシー」は、
他の犬と同様に、新しい飼い主が見つかるまで、
施設で暮らすことになっていました。
しかし、ロキシーが他の犬と違っていたのは、
隠されたテニスボールを、必ず見つけ出すことが出来たのだそうです。
その才能をみた施設のスタッフは、
警察犬訓練士であるリーさんに連絡を取り、
新たに警察犬候補として引き取ってもらうことにしました。
なんでも、リーさんは過去にも捨て犬14頭を、
警察犬として育ててきたのだそうです。
そして、ロキシーも持ち合わせた才能を活かし、見事に試験に合格しました。

 

保護施設のスタッフが、ロキシーが警察犬となるようにしたことには、
もちろんロキシー自身のためを思ってのこともありますが、
イギリスでは人気のあるスタッフォードシャー・ブル・テリアには、
偏見からの悪評も多いのだそうです。
それをロキシーに変えて欲しいと願っていたのでした。

 

スタッフォードシャー・ブル・テリアは、
元々闘犬として交配された過去があり、それゆえか見た目も強面です。
見た目も、闘犬への改良から生まれたピット・ブルと似ており、
狂暴性が高いと勘違いされることが多いようです。
しかし、闘犬が禁止されたのち、
家庭犬として交配され、人気が高まったといいます。
その性格は、実は陽気で従順、愛情も深く、頭が良い、
我々のパートナーとして、とても優れている資質を持っています。
もちろん、元闘犬のためか、興奮しすぎると時に攻撃的になりますが、
興奮時でも飼い主の言うことを聞けるともいいます。

 

元々、扱いづらい動物がいることも確かですが、
しっかり特徴を理解して、向き合ってあげれば、
見た目によらない良さに気づけるのだと思います。
犬種による向き不向きはありますが、
ロキシーのように、個性を認めてもらえるような保護犬が、
今後も増えていくといいなと思いました。

 

 

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元記事:「エキサイトニュース」
https://www.excite.co.jp/News/world_clm/20170709/Techinsight_20170709_400583.html