動物たちの保護と殺処分
日本はまだまだペット後進国であり、
動物愛護についても未熟であると、
少なくとも国内ではそう認識されていることと思います。
例えばペットの殺処分ですが、最近話題になっていたことに、
「ドイツでの犬の殺処分数はゼロ」などという話がありました。
しかし、これにはカラクリがあり、
欧州などでは野犬は射殺する事が認められています。
ですので、野良犬が保護されることがなく、
保護施設での殺処分に至らないということもあるようです。
実際の数でみると、日本でのペットの殺処分数は、
1974年の約122万頭から、2016年には約5万頭まで、
大きく数を減らせています。
ペットとより親密な関係を築いているアメリカでは、
まだ年間200万頭も殺処分が行われていることを考えると、
自治体や動物保護団体の努力を感じられるのではないでしょうか。
また、外国の一部で殺処分数が少ないことの理由として、
上記のように、野良の仔が狩猟の対象とされる他に、
回復の見込みのないペットを安楽死させることも多いそうです。
逆に日本では、飼育放棄での遺棄や、
保護施設での受け入れを拒否されての遺棄など、捨てられる仔も多く、
そういった仔が避妊や去勢がされておらず、繁殖してしまうことで、
保護される仔が増え、
新しい家族が見つからなければ、
殺処分ということになってしまうのです。
何事でもそうですが、物事を良くしていくためには、
原因から改善していかないといけません。
殺処分される保護動物を減らすためには、
保護される動物たちを減らしていかないといけません。
安易な飼育と無責任な遺棄によって、
より不幸なペットたちが増えていってしまうのです。
行政や保護団体に頼るのではなく、
私達がより一層責任を持って、ペットたちを飼育していくことこそが、
殺処分ゼロへの近道であると思います。
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元記事:「zakzak」
https://www.zakzak.co.jp/lif/news/180202/lif1802020007-n1.html