同行避難と同伴避難

かつて東日本での震災があった時、
ペットと一緒に避難する事の大切さが叫ばれたこともあってか、
熊本の震災では、ペット連れでの避難も多かったようです。
しかし、水分や食料の供給問題や、非常時の心と体の疲れもあってか、
ペット連れの避難者の方に、心無い言葉をあびせる人もいました。

 

過去の2度の震災の経験から、
各自治体では「ペット同行避難」の周知が進められていますが、
2017年の調査では、
同行避難が推奨されていることを知っている飼い主さんは、
約20%と、前年にくらべ6%も低下しています。
ペットの情報に対して、
ある程度アンテナを立てているであろう飼い主さんでこの数字なので、
ペット情報に頓着しない人であれば、
理解が及んでいない可能性の方が大きいでしょう。

 

また、飼い主さんが注意すべき点として、
「同行避難」と「同伴避難」の違いが挙げられています。
環境省のガイドラインによって推奨されているのは、
「同行避難」であり、安全な避難所までペットと避難し、
その後は(少なくとも落ち着くまでは)別々に生活するということです。
このガイドラインが定められた理由として、

 

・過去の災害で、飼い主とペットが離れ離れになってしまい、
保護することに多大な労力と時間がかかったこと。
・その間にペットの怪我や衰弱、最悪死亡するおそれがあること。
・ 動物愛護の視点だけでなく、野生化した仔から人への危害の防止や
生活環境保全が目的であること。
・ 避難所や仮設住宅での共同生活時、
動物との暮らしが苦手な方やアレルギーの方もいること。

 

これらのことから、同行避難を推奨することとなっています。
これが「同伴避難」の場合は、
飼い主さんとペットが一緒に暮らせることが多いようです。
この同行・同伴の違いは、各自治体や避難所で違いますので、
あらかじめ調べておく必要があります。

 

ペット飼いにとっては、
不安な時だからこそ一緒に暮らしたいという気持ちはわかりますが、
ペットに対してアレルギーを持っている方には命に関わる問題ですし、
しつけがされていないことからのトラブルなど、
同伴避難によって考えられる問題は多く、
容易には実現できない難しいことのようです。

 

いつ起きるかわからない災害に対する備えは、
継続していくのは難しいものですが、
最低限のしつけや、ワクチン接種、
臭いや汚れ、ノミ・ダニに対するケアなど、
平時でもペットたちに行っておくべきことはたくさんあります。
いざというときに速やかに動けるように、
心がけておきたいところですね。

 

 

福岡 ペット火葬、ペット葬儀、ペット霊園のご依頼はペットライフサポートへ
ご依頼ください。
福岡市内(中央区・博多区・南区・早良区・城南区・西区・東区)
福岡市近郊(那珂川町・春日市・大野城市・太宰府市)
その他の福岡県内にも、ご対応致しております。

 

******
元記事:「OVO」
https://ovo.kyodo.co.jp/ch/mame/a-1135523