なぜネコにイカはダメ？
昔から「～してはいけない」という言い伝えのようなものがありますが、
その根拠は今でも不確かなものもあります。
ネコちゃんにイカを与えると腰を抜かしてしまう、という話もあるそうですが、
本当に与えてはいけないものなのでしょうか？
結論から言うと、与えないほうが無難ということのようです。
イカには「チアミナーゼ」という成分が含まれており、
この酵素は「チアミン」というビタミンB1の分解速度を促進させます。
その結果、ネコちゃんはチアミン欠乏症となるのです。
チアミンは、糖質などの代謝に用いられるものですが、
それが欠乏することで糖や酸素からエネルギーを作り出すことが、
うまく出来なくなってしまいます。
その結果、
・目が回ったようにふらふらと歩くようになる
・異様な声で鳴き叫ぶようになる
・体を反らしたまま動かずじっとする
などの状態になり、
こういったところを見た昔の人が、
ネコが食べると腰を抜かすと思ったのではないかということです。
チアミナーゼは二枚貝やカツオ、マグロなどにも含まれます。
しかし、キャットフードには、
カツオ・マグロ・イカなどが入っているフードもありますよね。
これらはしっかり加熱処理がなされており、
アレルギーなどが無い限り、問題ないのだそうです。
イカをもし与えたいときは、必ずしっかり加熱したものを与えましょう。
また、塩分にも注意が必要ですし、
イカ自体が消化されにくい食べ物ですので、
どちらにしろ、与えすぎないようにしましょう。
たまに少量を与えるくらいに留めるべきです。
イカを与えても、本当に腰が抜けるわけではないようですが、
量やその後の対応によっては、命に関わる危険な状態になります。
様子がおかしいと感じる場合は、
必ず獣医師さんに診てもらうようにしましょう。
また、ネコちゃんはビタミンB1はとても重要な成分です。
必要な比率だけでいえば、人間の7倍も必要としています。
普段からビタミンB1が不足していると、
チアミン欠乏症のリスクが高まりますので、
獣医師さんと相談しながら、バランス良い食事を与えるようにしましょう。
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元記事：「ペットスマイルニュース」
http://psnews.jp/cat/p/40102/
