ペット葬儀であなたができることは何か|猫の最後の気持ちに寄り添う葬儀
愛猫が亡くなったあとでも、ペットのためにあなたができることはまだ残っています。
愛猫の旅立ちの手伝いやお別れの気持ちを伝えることなどです。
また、猫の最後の気持ちに寄り添う葬儀の行い方も合わせて解説します。
目次
ペット葬儀に向けてあなたができること
愛猫が亡くなった後、愛猫が安心して眠れるように、見送ってあげることがあなたにできることの1つです。
葬儀までの間にもできることがあるため、以下の3つを参考に、できることをできる限りしてあげましょう。
- 亡くなった後の遺体を手入れする
- 納得のできるペット葬儀にする
- 友達のペットが亡くなった時は言葉に配慮する
愛猫も、大好きなあなたとの別れを悲しんでいます。
亡くなったからとそのまま放置せずに、綺麗な姿で旅立てるように手を尽くしてあげましょう。
亡くなった後の遺体を手入れする
愛猫が亡くなった後、亡くなった後の遺体を手入れすることは、葬儀に向けてあなたができることの1つです。
遺体の手入れをし、身体を清めることで、ペットはきれいな状態で天国へ旅立てるでしょう。
また、ペットと触れ合って過ごせる最後の時間でもあります。
愛猫を身綺麗にしながら、これまでの思い出を振り返る時間にしてもよいでしょう。
納得のできるペット葬儀にする
ペット葬儀を行う際に、最も重要なことは、飼い主が納得できるか否かです。
ペット葬儀は、亡くなったペットとのお別れの儀式であり、やり直すことはできません。
もしも飼い主が葬儀に納得できず、引きずったままでいると、ペットも安心して天国へ向かえません。
ペットの好きなものやことを取り入れた葬儀をして、きっとペットも喜んでくれていると考えられれば、ペットも飼い主も納得ができるのではないでしょうか。
納得のできるペット葬儀にするためには、ペット葬儀の種類や内容、葬儀会社のペット葬儀の進め方について理解しておき、葬儀社へ相談をしておくことが重要です。
友達のペットが亡くなった時は言葉に配慮する
知り合いや友達のペットが亡くなった時は、言葉に配慮することも、あなたにできることの一つです。
ペットの飼い主にとっては、亡くなったペットは替えの利かないただ一人の家族です。
そのため、善意の発言が飼い主の方を酷く傷つけることがあります。
特に「かわいそうに」「若かったね」「新しい子を早く迎えよう」などの言葉は、慰めるつもりや寄り添うつもりで言ったとしても、飼い主の方を苦しめることが多い言葉です。
大切な人の気持ちを尊重するためにも、掛ける言葉は慎重に選ぶことが重要です。
猫の最後の気持ちに寄り添うためには
猫の最後の気持ちに寄り添うためには、愛猫の気持ちを汲み取ったり、気持ちをきちんと伝えたりすることが重要です。
この章では、以下の二つの視点で、猫の最後の気持ちに寄り添うためにできることを紹介します。
- 亡くなる前にできること
- 亡くなった後にできること
亡くなる前にできること
愛猫が亡くなる前に、最後の気持ちに寄り添う方法は、二つあります。
- QOLを維持する
- 後悔が残らないようにする
それぞれの詳しい解説は、以下で行います。
QOLを維持する
QOLは、日本語で「生活の質」を指します。
愛猫のQOLを維持してあげることで、愛猫が最後まで自分らしく人生を全うできるようにすることは、あなたにできることの1つです。
できるだけ自分のことを自分でできるようにサポートし、生きるための活力を奪わないようにする目的もあります。
できるだけ愛猫が好きだった場所で過ごさせたり、家が好きだったら家で看取ってあげたりします。
固形物を食べられなくなってきたら、やわらかい物にして食べやすくしてあげることもQOLの維持に有効な方法です。
後悔が残らないようにする
愛猫が亡くなる前は、後悔が残らないように過ごしましょう。
好きな物を食べさせてあげたり、好きな遊びをしてあげたり、家族での時間を長く取ってあげたりなど、愛猫の好きなことを沢山して後悔が残らないようにします。
愛猫が亡くなったあとに「あれもしたかった」「これもしたかった」「こうしてあげればよかった」と思い悩まなくてよいように、できる限りのことをしてあげましょう。
ペットも飼い主も後悔しないように、残された時間を愛猫に寄り添って大切に過ごすことが重要です。
亡くなった後にできること
愛猫が亡くなった後でも、最後の気持ちに寄り添うことはできます。
- 遺体を清潔にする
- しっかりとお別れをする
愛猫との最後の時間を過ごせなくても、亡くなった後で気持ちに寄り添うことは可能です。
詳しい方法は、以下で解説します。
遺体を清潔にする
遺体を清潔にすることで、ペットの最後に寄り添えます。
ペットの遺体を手入れする行為は、ペットの体と触れ合う最後の機会です。お手入れをする間に愛猫との思い出を振り返れば、愛猫の気持ちに寄り添いながら過ごせるでしょう。
また、愛猫にとっても、飼い主の方にとっても、ペットの最後の身支度の時間です。
天国で他の仲間たちにほめて貰えるように、心を込めて丁寧に身支度させてあげましょう。
しっかりとお別れをする
ペット葬儀時には、愛猫としっかりとお別れをして、心配をかけないようにしましょう。
愛猫も、大好きな飼い主の方とのお別れはとても寂しいと思っています。
手厚く弔い、しっかりとお別れの気持ちを伝えることで、愛猫は最後まで愛してもらえていたと感じながら、幸せな気持ちで旅立てます。
猫が亡くなったら|お別れをするまでの手順
猫が亡くなった後のお別れをするまでの手順は、以下のように進めます。
- 遺体を安置する
- 葬儀会社を選択する
- ペット葬儀でお別れする
- 供養する
以下で、それぞれの手順の解説をします。
遺体を安置する
猫が亡くなったら、遺体を箱の中に安置してあげましょう。
死後硬直は2時間程度で始まるため、早めに姿勢を整えてあげることをおすすめします。
遺体を安置する手順は、以下の通りです。
- 遺体を清潔にする
- 段ボール箱や木箱にペットシーツ又は新聞紙を敷く
- 遺体を寝かせる
- 保冷剤やドライアイスで遺体を冷やす
眠っているようにしてあげるために、死後硬直が進んでしまう前に瞼を閉じさせ、身体を丸めてあげます。
悲しんでいる内に遺体が固まってしまうと、遺体が棺に入らなくなることもあるため、遺体の手入れは必ず早めに行いましょう。
葬儀会社を選択する
ペット葬儀の方法は、以下の4つがあります。
- 集団火葬
他のペットと一緒に火葬する方法です。
一匹だけではなくほかの仲間たちと旅立てるため、寂しくないという理由で選ぶ方も多い方法です。ただし、遺骨の返骨はありません。
- 個別火葬(返骨あり)
人の火葬と同じ手順で火葬する方法です。返骨があるため、その後の供養はご自身で行えます。
担当してくれた霊園にそのまま納骨することも可能です。
- 個別火葬(返骨なし)
人の火葬と同じ手順で火葬しますが、返骨はなく、供養は葬儀社にお任せする方法です。
- 訪問火葬
自宅に葬儀会社の方が来て、庭や家の付近で火葬車を使って火葬する方法であり、独特のにおいが発生します。
返骨はありますが、自宅や思い出の場所で火葬をする都合、納骨先は自分で考えなければなりません。
ペット葬儀の葬儀内容が思っていたものと違うと、ペット葬儀に納得できない可能性もあります。そのため、利用する葬儀会社がどのような形態をとっているかは、事前に確認しておくことがおすすめです。
ペット葬儀でお別れをする
葬儀会社が決まると、ペット葬儀で愛猫とお別れをします。
葬儀場は個人のものではないため、他の方に不快感を与えないためにも以下の点には気を付けましょう。
- ペット火葬専門の火葬場や訪問火葬は、暗い色の私服でよい
- 人の火葬も行う火葬場には喪服で行く
- 火葬時に棺に入れたいものがあれば葬儀会社や火葬場に確認する
- 火葬場は静かに過ごす
これらを守って愛猫とお別れします。
火葬時に、棺にお菓子やお花を入れてもよい火葬場とそうでない火葬場があります。そのため、一緒に火葬してあげたいものがあれば、火葬場や葬儀会社に事前に確認しましょう。
供養する
ペットの供養方法にはさまざなものがあります。
- ペット霊園にいれる
- 人と同じお墓にいれる
- ペット用のミニ仏具セットを利用する
- メモリアルグッズにする(ぬいぐるみやペンダントなど)
このように、さまざまな供養方法があります。
ご自身が納得できる供養方法を選択しましょう。
まとめ
愛猫が亡くなった後でも、あなたができることはいくつもあります。
愛猫の最後の気持ちに寄り添ったペット葬儀を行い、安心して天国へ旅立てるようサポートしてあげましょう。