ペットと防災への取り組み

東日本大震災では、多くの人の命が失われた他、
路頭に迷うペットたちも多く生まれました。
今なお、再び飼い主たちと暮らす事を待っているペットも、
たくさんいる事と思います。
そして、今年4月に起きた熊本の震災でも、
住む家を失ったペットたちがいます。

 

熊本では、東日本の震災の経験から、
ペットたちと逃げれるような心構えをしている人たちも、多くいたようですが、
それでもまだ、ペットは置き去りにされ、
彼らは保護施設に収容、施設はパンク状態という現状のようです。
以前より盛んに、ペットとの被災時への準備と心構えを
叫ばれるようになりましたが、十分とはいえないと感じます。

 

以前にも何度も書きましたが、人間の水が不足するような被災時に、
ペットに水を与える事を非難する人もいたようです。
また、十分すぎる備えをしていても、何らかの理由で備えが無い人たちから、
「協力」をお願いされることもあるかと思います。
分かりやすい話だと、物資を分け与えることを迫られるわけですね。
自分たちだけが完璧に備えても、それでは足りないこともあるのです。

 

ペット可やペット連れのみの避難所だけを充実させたところで、
人間の保護がおろそかであれば、
ペットを飼っていない人、ペット嫌いの人からの不満は避けられません。
非常時だからこそ、溝や隔たりは、より大きくなるものです。
もちろん、個人としての対策や防災意識は必要なのですが、
もっと地域全体で、大きな問題として取り組まなければ、
また同じことを繰り返す事になるのではないかと感じています。

 

 

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元記事:「PRTIMES」
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000014590.html