長年放置された飼い犬

元記事によれば、イギリスでは13年間も飼い犬の飼育を放棄していた男性に、
「永久的にペットの飼育禁止」の判決が言い渡されたのだそうです。

 

イギリスのウィレンホールに住む58歳の男性は、
飼っていたヨークシャーテリアを、
生まれた時から一度も毛をカットしたりしてあげることなく、
放置していたのだとか。
そのせいで毛は伸びきり、汚れ、固まってしまっていたといいます。
また、毛は小さなヨーキーにはとても重く、
普通に歩くことも大変な様子だったようです。
この姿をみた近隣住民が、
飼い主をRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)に通報し、事件は発覚しました。

 

検査官がヨーキーを見た時、毛だけでなく爪も伸びきっていました。
最初は攻撃的だったヨーキーも、獣医師のところで治療を受ける頃には、
すっかりおとなしくなっていたそうです。
保護されたヨーキーは、汚れた毛をきれいにカットされました。
その結果、毛の量は長さ34cm、
重さはなんと2kgもあったというのですから驚きです。
自分と同じくらいの重さの荷物を背負いながら、ずっと生活することなんて、
どんな人でも動物でも耐えられないことでしょう。
その後、ヨーキーには新しい飼い主さんが見つかり、
新しい家族と新しい生活が始まりました。
しかし残酷な事に、負っていた脊髄損傷が悪化してしまい、
数週間後には安楽死となってしまったそうです。

 

残念なことにですが、捨てられることも飼育放棄も無くなりません。
ペットを許可制にするのだとか、ペットショップを無くすことだとか、
刑罰をもっと重くすることだとか、
様々な議論がされていますが、全くのゼロにするのは難しいことでしょう。
もっといろいろな人にペットに対する考えを深めてもらい、
たかが動物ではなく、大切な家族であることを知ってもらうことが、
こういった虐待へのひとつの解決策になるのではないかと思います。

 

 

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元記事:「ライブドアニュース」
http://news.livedoor.com/article/detail/14031112/