ペットたちの認知症

ワンちゃんの飼育頭数に、
ネコちゃんの数が追い付きつつある現状ですが、
2000年前後のペットブームの影響から、
現在は、亡くなるペットの数もピークに達しているといいます。
ペット医療の成長により、ペットたちの寿命は延びているのですが、
年老いた犬猫たちを面倒を見るための、
終末期医療に取り組む動物病院などは、そこまで多くないのだそうです。
ペット介護は、どのような状態にあるのでしょうか。

 

人間と同じように、ペットにも「老人ホーム」に該当する施設があり、
その中でもとくに老犬ホームが多いようです。
預かりの期間や料金も、施設ごとに異なっているようですね。
とある施設では、認知症で寝たきりの介護が必要なワンちゃんを、
抱きかかえ、ドックフードの1粒1粒を口に持って行くのだそうです。
こうすることで、脳の働きに良い影響がある他、
食事が楽しみにもなるのだとか。

 

認知症自体のメカニズムなどは証明されていないそうですが、
近年では犬の認知症はアルツハイマー病とは異なることもわかっており、
以前より的確な治療が行えるようになってきています。
特効薬はないものの、症状の緩和や予防は可能とされ、
脳の働きに良いとされる成分を含んだフードやサプリメントを摂ることも、
方法のひとつなのだとか。

 

老犬、老猫になれば、様々な病気のリスクがあるでしょう。
7歳以上の仔は、年2回の健康診断が理想とされているそうです。
また、家具なども配置換えを行い、
ペットたちに優しい環境を作ることも手です。
まだまだ、今の獣医療では、完全に予防する事は難しいようですが、
もしもの時は、早期発見が出来るようにしておきたいですね。

 

 

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元記事:「AERA dot.」
https://dot.asahi.com/aera/2017061500038.html?page=1