ペット飼育の互助

知り合いがペットちゃんを亡くした時、
周りの家族や友人の方が、それぞれ支えてくれたようで、
「今でも思い出して涙が・・・」とおっしゃられていたものの、
思いのほか元気な様子でほっとしたことを覚えています。
しかし「もうペットは飼わない」ともおっしゃられていました。
これはペットロスで辛い思いをしてしまったから、というわけでもなく、
もう今から20年、新しくお迎えした仔を、
ちゃんと最後まで世話ができるかがわからないからということでした。

 

この「もしこの仔をひとりにしてしまったら?」というのは、
実際、ペットを飼う人が気にする問題の1つです。
若い人でも、突然の出張や病気で、
面倒を見れなくなることもあるかもしれません。
こういった問題に対して、ペットを飼っている人と
これから飼う気持ちがある人からなる互助会のような仕組みを用意して、
お互いを支えあうことが出来るのではないかという提案がされています。
要するに、既にペットを飼っている人に何かあった場合、
会に所属する他の人たちが預かる、もしくは受け入れて育てるということです。

 

一見すると良い提案のようですが、問題もいくつかありそうです。
まず、会員とはいえ、大切な家族を見知らぬ第三者に預けるという点が、
受け入れがたいものを感じる方もいることでしょう。
また、ペットには、環境の変化による多大なストレスもあるはずです。
何より飼い主さんたちが一番気にしていることは、
「自分で」面倒をみれなくなることで、
飼い主としての責務を果たせない点を気にしているということです。

 

もちろん、全ての飼い主さんが同じような考えの元、
ペットを飼っているわけではありません。
飼い主としての責任を全うしているかという事と、
ペットを愛しているのかは、また別の問題でもあると感じます。
ですので「最後まで面倒をみる」という、
責任の部分にこだわらないのであれば、
こういう仕組みや、家族や友人に残された仔のことをお願いすることも、
決して悪いわけでは無いと思いますし、
筆者の知人にもまたペットを飼ってもらって、
豊かな人生を送って欲しいとも思うものです。

 

 

福岡 ペット火葬、ペット葬儀、ペット霊園のご依頼はペットライフサポートへ
ご依頼ください。

 

******
元記事:「毎日新聞」
https://mainichi.jp/articles/20170315/ddl/k40/040/473000c