招き猫伝説
「sippo」
http://sippolife.jp/article/2016040400004.html
日本には古来より、
福を呼ぶ存在として招き猫が有り難いとされてきました。
しかし、この招き猫の由来というのは、
あまり知られていないのではないでしょうか?
諸説ある由来や伝承の中から、
今回の記事では、京都の檀王法林寺に伝わる話が紹介されています。
檀王法林寺には、寺社関連では日本最古ともいわれる
招き猫伝説が残っており、
右手を挙げた黒い招き猫が祭られています。
本尊は主夜神で
「恐怖諸難を取り除き、衆生を救護し、
光をもって諸法を照らし、悟りの道を開かせる」とされていますが、
その使いとして偶像化され、手前に安置されているのが、
右手を挙げる黒い招き猫だそうです。
住職の信ケ原雅文さん(61)は
「夜でも目が見える黒猫は古来、魔よけや幸運の象徴とされていました。
そこで夜を守る主夜神と結びついたのでは」と推測します。
いつから黒い招き猫が祭られ始めたのか、
正確な年代は定かではないようですが、
江戸中期にはすでに主夜神の銘を刻んだ黒い招き猫が作られて
多くの人に授与されていたといいます。
昭和8(1933)年発行の『京都民俗志』には、
檀王法林寺と同じ右手招き猫は
他で模作することを禁じられた、と記載されているそうです。
現在、本堂に安置されている黒い招き猫は6体。
最も古いものは大正~昭和初期の作で、
それぞれ当時の住職が作ったとされています。
世界大恐慌後や戦後、バブル崩壊後など、節目に作られていたそうで、
暗い時代を明るく照らしてくれていたのではないでしょうか?
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