ネコは化けて出る?
ペットちゃんが亡くなったあと、
天国でも元気に暮らして欲しいと手を合わせる方もいらっしゃれば、
今でも近くに居てくれていると、考える方もいらっしゃいます。
ペットという概念が、現代ほどはっきりとする前から、
動物たちにも心や魂があるという考えかたはあり、
粗末な扱いをすれば、その報いを受けるという考えもありました。
その最たるものが「化けて出る」というもので、
お隣の佐賀県には「鍋島騒動」という、化け猫の話が残されています。
実際に、妖怪が存在するしないの話ではなく、
この鍋島藩の化け猫騒動は、
後世に作られたフィクションとしてしられています。
もともと、当時の佐賀県一帯を統治していた竜造寺家と、
その配下であった鍋島家の間で起きたとされる、
確執をもとに創作された話なのだそうです。
しかし、不思議なことに、白石町の秀林寺には、
化け猫を供養するために作られた「猫塚」があるのだそうです。
この猫塚も作られたのは明治時代初期だということで、
実際の騒動と関係しているとは考えづらいのですが、
今でもキャットフードなどをお供えする人たちが絶えないといいます。
ネコちゃんのミステリアスな立ち振舞いから、
ネコは化けるという考えかたが生まれたといいますが、
友達や家族として彼らのことを見ていれば、
感情や魂があることを信じざるを得ないことでしょう。
化け猫とは、決して不名誉な考えかたではなく、
ネコちゃんたちが自分たちの気持ちを汲み取ってくれる、
心優しい動物なのだということを、
当時から人々が知っていたということなのではないでしょうか。
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元記事:「ねこちゃんホンポ」
https://necochan.jp/cat/article/1243