豪州のペットフード問題
日本人は、他国の人と比べ食の安全に対して敏感な気がします。
しかし、ペットフードに関しては、
どれくらいの人が気を使っているでしょうか?
アメリカでは、過去にペットフードの大量リコール事件が起きました。
フードの汚染などによって、
ペットたちの食の安全が脅かされるということは、
日本でも起こり得る事だと思います。
日本のはるか南の国、オーストラリアでは、
消費者団体がペットフードに関する法律の成立を求めて、
署名活動を行っているのだそうです。
現状、豪州ではペットフードの安全性に関する法による規制が無く、
メーカーが独自の基準で商品を展開しているのだとか。
そのため、フードに何か問題があったとしても、
リコールの判断はメーカーにゆだねられているのだそうです。
そして、豪州では今年に入ってからも、
人気ドッグフード製品が原因とみられる健康被害が起きているのだそうです。
被害に遭ったのは100頭以上にのぼり、
治る見込みのない「巨大食道症」という病気を発症しました。
うち少なくとも、17頭ものワンちゃんが亡くなったといいます。
そしてこういった自主回収が行われるような事案は、
7年で3回目だということです。
消費者団体は、
ペットフードの品質・安全基準の策定
リコール制度の導入
ラベル表示の改善
といったことを求めているそうで、
国としても、現在法規制に向けた動きがみられるのだといいます。
ペットの食の安全を守るのは、飼い主の義務ですが、
一般的なフードを利用するかぎり、表記の偽装や生産上の問題など、
不安は付きまとうことと思います。
せめて、安全性が高い信頼できる会社を選ぶことや、
獣医師さんや飼い主の間で情報共有をすることで、
少しでも安全なフードを選んであげるようにしたいものですね。
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元記事:「WEBニッポン消費者新聞」