ペットの車中置き去り

「AOLニュース」
http://news.aol.jp/2016/05/21/leavingdog/
幼児の車中置き去り。
日本でも毎年後を絶たない悲惨な事件ですが、
海外でも同じような事故は、多いようです。

 

置き去りの子どもを発見した人たちが、
窓ガラスを割り子どもを救出するという話は良く聞きます。
ガラスの修理費用と子どもの命。
秤にかけるまでもなく、どちらが大切なのかはわかりますが、
これが割った人の勘違いなどであった場合はどうなるでしょう?
実際、イギリスでは車内に放置された赤ちゃんを救出したと思ったら、
実は人形だったという例があり、救助に当たった警察は、
修理費用を払うことになりました。
もちろん、警察官の判断は適切で正しいものだったのですが。

 

では、犬猫などの動物の場合はどうでしょうか?
日本の法律では、ペットはモノとして扱われます。
ペットを救ったことが倫理的に正しかったとしても、
法律上では窓を割った人が修理費用を払うことになるのではないでしょうか?

 

過去、アメリカのジョージア州で、高温になった車中に置き去りにされた
犬を救出するため、他人の車の窓を割った男性が、
逮捕されるということがありました。
飼い主はすぐに訴状を取り下げ、男性は免罪となったそうですが、
それを受け、昨年7月テネシー州では高温の車中からペットを救済する目的での、
鍵のかかった他人の車を破壊して、侵入することを認める新法が定められました。

 

また、この度ミシガン州では、車中に犬や猫など動物を乗せたまま
その場を離れることが、違法となる見通しであり、
車中で動物が死亡した場合、その動物を置き去りにした人物は、
最高で懲役5年もしくは5000ドル(約55万円)相当の
罰金が科せられるとのことです。
また、死亡せずともそれに起因する健康被害が出た場合は、
懲役1年もしくは1000ドル(約11万円)の罰金が科せられる
可能性があるそうです。
ただし違反が初めてだった場合は、
懲役45日もしくは350ドル(約4万円)の罰金、
2度目なら懲役3か月もしくは500ドル(約5万5000円)
となる可能性もあるといいます。
アメリカでは16の州で、車中に動物を置き去りすることは
「その健康、または健康が保てる環境」を脅かすとする
類似の法案が可決されており、違法化に向かっているとのことです。

 

日本では、まだこういった法整備が進んでいるとは言いづらいです。
今後、ペットたちを保護する法律が制定されることを望みます。

 

 

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