カメは意外と大きくなる

筆者の地元では毎年お祭りが開かれて、多くの出店が軒を連ねるのですが、
子どもの頃は、この出店も楽しみの一つでした。
大人になった今でもそうかもしれませんが。
その中には、定番の金魚すくいや、
最近見なくなった気がしますが、カメすくいなどがありました。

 

カメすくいは、やはり全国的に見られる出店だったようで、
小さい頃ミドリガメを飼っていた、という人はかなり多いようですね。
しかし、このミドリガメ、長く飼った経験がある方ならお分かりの通り、
想像以上に大きくなります。
マッチ箱サイズのカメから、手のひら程度のかわいいカメに成長する、
という想像をされるかたもいらっしゃるかもしれませんが、
実際のところ、30センチ以上まで成長します。
そうなると、最初の頃飼っていた水槽では飼えなくなりますし、
臭いなどもきつくなってきます。
そのうえ、鮮やかな緑色は消えていき黒く変色し、見た目も変ってしまいます。
また、凶暴さも出てきてしまうようです。

 

そういった理由から、縁日で手に入れたミドリガメを
野生に放ってしまうということが、多発していたようです。
しかし、このミドリガメは外来種で、本来日本には住んでいない生き物です。
現在のミドリガメの個体数は790万匹とも言われており、
在来種のカメの8倍弱までに繁殖しているのです。
そのため、環境を乱す恐れがあるとして、駆除の計画も持ち上がっています。

 

外来種が一度増えてしまった場合、生き物や動物によっては、
深刻な環境破壊や、生態系へのダメージを与える場合があります。
そうなれば、多くの在来種たちの命が消えてしまうことでしょう。
そこから環境保全のため、外来種を駆除する事になれば、
多くの外来種の命もまた消えてしまうのです。

 

飼い主の無責任さが招く環境破壊は、
何もミドリガメに限った事ではありません。
どんな命を預かるにしても、最後まで責任を持って世話をする。
簡単ですが、一番大切な約束であると思います。

 

 

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元記事:「BLOGOS」
http://blogos.com/article/195253/